私が不登校児だった時 その2 圭一
投稿者:圭一
こんにちは、元スクールエスケイパー兼ニートの圭一です。
「私が不登校児だった時 圭一」の記事の続きとなります。
前回の記事では主に高校時代の悩みをメインに紹介させていただきました。
今回は登校拒否とその後どうなったのかをご紹介させていただきたいと思います。
受験勉強や人間関係の悩みで不眠症になった私は、もう何もかも投げ出したくなり、学校に行かず引きこもりとなりました。
しばらくは休学という形で学校に籍を置いていましたが、もう学校に復学するつもりもなかったので、ある程度の期間を経て退学しました。
引きこもり中はネットに没頭し、昼夜逆転の生活を送っていました。
朝の7時に寝て、夕方の6時に起き、ネットゲームをするという生活でした。
初めはネットゲームをして寝るだけの夢のような生活だと思っていましたが、半年を過ぎたあたりから急にこのまま自分はどうなってしまうのか、一生ひきこもりニートを続けてしまうのではないかという不安が湧いてきました。
また、生産性のない生活を送っていることに罪悪感が湧き、平日の日中にネットゲームでログインすることに恥を覚えました。
そんな毎日の中で、転機となったのは、両親が「勉強はしなくていいからせめて働きなさい」と、求人冊子を渡してくれたことでした。
求人冊子に掲載されていた中から、自宅から20分ほどの小売店のアルバイトの面接を受け、1年間そこでアルバイトをしました。
それまでは自分から行動を起こすことがなく、敷かれたレールの上を言われたとおりに進めばいいと考えていました。しかし、学生ではなくなり、フリーターとなったことで、今後の人生設計について見つめなおすきっかけができました。
今の自分の状態と将来について考えた時、このまま行くと一生フリーターのままか、アルバイト先で社員登用されるかのいずれかになることはまずいと思い、大学進学を決意しました。
当時、地元の求人は高卒、大卒で選べる求人に大きな差がありました。希望の職業に就くためには、多少なりとも経歴に箔をつけなければならないと思い知らされました。
大学進学を決意した私は、予備校に通い、高校卒業程度認定試験(いわゆる高認、旧大検)を取得しました。
高認取得後はそのまま私立大学の受験勉強にシフトしました。年齢から、1年間の受験勉強で大学合格することを目標としていました。
高校時代に基礎的な部分を学んでいたとはいえ、勉強に対して数年のブランクがあったため、教科を3教科だけに絞りそれ以外の教科は完全に捨てました。
1年間の受験勉強を続けた結果、元々志望していた大学よりもランクの高い大学に合格することができました。
それまでの私は自分から努力し何かを勝ち取った経験がなかったため、合格発表があったとき、心の底から喜びが湧きあがり涙が溢れました。
当時を振り返ると高校中退は辛いことしかありませんでしたが、長期的に見ると私の人生においてなくてはならない経験だったと思えます。
時には逃げたり、世間的に正しいと思われるルートを外れることで、本当に自分にとって必要なことが見えてくる場合があります。
今、学校から逃げ出したいと悩む学生の方には、ぜひ学校に行かないという道を選択肢の1つとして考えていただければと願います。