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潤滑油、スルメ人間は就活で有利なのか?

投稿者:圭一


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よくまとめブログの就活記事で「私は潤滑油のような人間です」や、「スルメのような人間です」といった自己アピールのネタを見かけます。

私が就活をしていたときはそのような自己アピールを聞いたことはないですが、自分を物に例えると?といった質問は面接の場でたまにあります。


例1:「私は潤滑油のような人間です。」


機械の歯車などの部品同士の接触部分の摩擦を少なくするために使われる油にたとえ、人間関係や仕事がスムーズに動くような仲立ちの役割が得意であることをアピールする場合に使われます。

そういった立ち回りや管理ができる人は重宝されますが、新入社員にそういった役割をいきなり求める職場はあまりないでしょう。

油といった例えはマイナスイメージを連想させる場合があります。

ギトギトした人間、ヌメヌメした人間といった捉え方もされかねないのです。油まみれの社員と働きたい人は少ないでしょう。


例2:「私はスルメのような人間です。」


スルメのような人間というのは噛めば噛むほど味が出てくる人の例えのようです。

味がある、個性があるといったアピールかと思いますが、掴みの弱さがあります。

これも潤滑油人間と同じくテンプレなアピールですし意外性もないため、あえてこういった例えを使うメリットが感じられません。

また、スルメは乾き物ですので、干からびた印象を与えてしまうこともあるでしょう。

新卒採用ではフレッシュさを出していった方がウケはいいはずです。


例3:「私はカメレオンのような人間です。


カメレオンは周りの環境に合わせて体色を変えられる生物です。この例えでは、どんな状況下、変化でも慣れることができるという対応能力のアピールを狙っています。

ただ、学生時代に経験できる環境の変化や過酷な状況は大したことがない場合が多く、具体的なエピソードでの補足が極めて難しくなります。

更にカメレオンの体色の変化は、敵から視認しづらくするための擬態といった捉え方もできるため、いざという時に擬態し逃げ出してしまう、あまり目立たず影が薄いといったイメージを持たれることもあるでしょう。


さて、あらためて潤滑油、スルメ人間は就活で有利なのか?

志望する企業にもよりますが、まず有利にはならないでしょう。

理由は2つあります。

1つは、ありきたりな回答であること。

これらの例えはいずれも世に溢れたありきたりな例えであり、何の個性も感じられません。

面接の場で言われたら、面接官は笑いをこらえること間違いありません。

あとで、面接官同士で話のネタにはなるかもしれませんが、もちろん悪い意味でということになります。


もう1つが、潤滑油人間もスルメ人間も主体性を感じられない比喩であることです。

潤滑油は主役というイメージはありませんし、基本部品と部品を繋ぐものでしかないため、個々で力を発揮することはできません。

スルメは噛まなければ味が出ない、即効性がない、時間をかけなければ力を発揮できないという印象を与えてしまうでしょう。


あなたを物に例えると?といった質問は悪問だとは思いますが、同じ油なら潤滑油ではなく、ガソリンのようなアクティブ・エネルギッシュなイメージの例えの方が面接官に良く映ること間違いなしです。