ボードゲームはコミュニケーション力育成に活用できる
投稿者:圭一
こんにちは、元スクールエスケイパーの圭一です。
突然ですがボードゲームをご存知でしょうか。
ボードゲームって何?
ボードゲームは、文字通り、盤(ボード)上でコマやカードを使って遊ぶ非電源ゲームの総称となります。
有名なものだと、チェス、将棋、囲碁、オセロ、トランプなどがありますね。
ボードゲームの起源は、エジプトの紀元前3100年~3500年頃の遺跡から発見されたセネトというゲームで、コマを使った2人で行う双六のようなレースゲームだったそうです。
現代ではドイツがボードゲームが盛んな国として有名です。ドイツでは、毎年新作のゲームが作られており、「ドイツのボードゲーム」として日本でも人気があります。
ドイツのボードゲームの特徴は、対象年齢が大人から子供までと広く、多人数(3人以上)でプレイするファミリーゲーム、パーティーゲームであることです。
ボードゲームと教育
近年、ボードゲームには教育効果があるのでは?といった議論がされることが出てきました。
私が小学生の頃にも学校教育に将棋や囲碁を取り入れるといった動きがありました。
また、大学の授業でもボードゲームを取り扱う授業があります。
名古屋大学ではドイツボードゲームにテーマとした講義が行われています。
授業ホーム | 基礎セミナー - ボードゲームを究める | 教養教育院 | 名大の授業 (NU OCW)
ボードゲームは、プレイを通して、論理的思考、協調性、社会性が身に着くと注目を集めています。
ボードゲームによるコミュニケーション力育成
私はボードゲームを通して、コミュニケーション力をはじめとした様々な能力を育成できるのではないかと考えています。
ボードゲームの購入から、実際のプレイまでの流れでどのような力が身につくのか見ていきましょう。
例えば、新しいボードゲームを買ったとします。
そのとき、ゲームをプレイする上でどんなステップを踏むでしょうか。
ボードゲームを遊ぶフローはおおよそ以下の流れになると思います。
1. 購入したボードゲームのルールや仕組み、面白さを理解する。
まず、ボードゲームを購入したら初めにやることは、そのゲームのルールの理解です。
ゲームである以上ルールが存在し、そのルールに従ってゲームを進めることが重要になってきます。
各プレイヤーの役割や、ゲームの流れ、終了条件や例外的なルール等を、理解し覚える必要があります。
更に、そのゲームの面白さはどこにあるのか、複数人でルールに沿ってゲームを進めるとどんな状況が発生し得るのか、どうすればそのゲームで勝利することができるのかといったことも想像しながらルールを読み込んでいく必要もあるでしょう。
こうしたことから、ルールの把握を通して、理解力や想像力、論理的思考が養われます。
2. ボードゲームをプレイする人を集める。
ボードゲームは基本的に1人でプレイするものではないので、一緒に遊ぶ人を集めましょう。
このときに重要なのが、他者に対して、ゲームの面白さを伝えられるかどうかです。
ドイツのボードゲームによくあることですが、ボードゲームファンを除き、たいていの人はタイトルすら知らないことが多いです。
そこで、誘う相手に対して、そのゲームはどんなゲームで、どんな面白さがあるのかといった説明を行うことになり、自分の言葉でわかりやすく伝える力が養われるのです。
3. 参加者にボードゲームのルールを説明する。テストプレイを行う。
参加者が集まり、ゲームの準備に入ります。
もちろん、ゲームの購入者を除き誰一人そのゲームのルールを知らない状況です。
この段階では、参加者にゲームの流れと勝利条件を最低限伝え、理解してもらいます。
手っ取り早く参加者全員がルールを把握する方法は、実際にやってみるテストプレイがおすすめです。
このときに求められる力が、説明力、プレゼンテーション能力です。
参加者に、ルールの中で要所はどこなのか、どうすれば勝つことができるのか、どのような流れでゲームが進行するのかをわかりやすく端的に伝えることが大事です。
また、参加者にはルール説明を聞く力も求められるでしょう。
4. ボードゲームをプレイする。
ゲームのルールが全員で共有できたら、いよいよゲームのプレイです。
ゲームのプレイでは、各々が勝利するための戦略を考えつつ、駆け引きを行います。
ドイツのボードゲームでは、あちらを立てるとこちらも立たないといったジレンマが発生するゲームが多くあります。
こうしたジレンマを通して、状況判断能力や決断力が試されます。
さらに、各参加者と交流をしつつ、ゲームを進行しますので、自然と参加者の仲は深まりコミュニケーション能力もあがります。
まとめ
ボードゲームについてよく述べられるのが、ボードゲームのプレイ時に得られる論理的思考、協調性、社会性の向上ですが、プレイ前の過程も含めてコミュニケーション能力育成に活かせるのではないかと思います。
そのうち、教育に向いているボードゲーム作品の紹介記事を書く予定です。